購入をお考えの方へ

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1.希望条件の整理

住まいを探すにあたって、まずは「どんな暮らしがしたいか」を整理することが大切です。
エリア、広さ、間取り、周辺環境、通勤・通学の利便性など、生活スタイルに合わせて優先順位を考えてみましょう。

また、購入予算やローンの利用予定がある場合は、家計とのバランスを考えた資金計画も同時に検討しておくと安心です。
この段階で方向性をはっきりさせておくことで、物件選びがスムーズに進みます。

2.物件探し・見学

希望条件が整理できたら、実際の物件を探していきます。
インターネットでの検索だけでなく、現地を見て感じる雰囲気や周辺環境も大切な判断材料になります。

気になる物件が見つかったら、現地での見学を通じて、日当たりや広さ、騒音、風通しなどを確認しましょう。
内覧では「暮らしのイメージが湧くかどうか」も重要なポイントです。

同じような条件の物件でも、それぞれに異なる魅力や注意点があります。

複数を比較しながら検討することで、自分に合った住まいを見つけやすくなります。

3.購入申し込み

購入したい物件が決まったら、「購入申込書」を提出します。
これは「この物件を購入したいという意思を正式に伝えるための書類」であり、まだ契約ではありません。

申込書には、希望の購入価格や引渡し時期、住宅ローンの利用予定などを記入します。
売主との条件交渉が必要な場合は、この段階で調整が行われることもあります。

また、住宅ローンを利用する場合は、同時に「事前審査」を進めるのが一般的です。
事前審査を通過すると、購入に向けて具体的な準備が進めやすくなります。

4.契約

売主との条件がまとまり、購入の意思が固まったら、不動産売買契約を結びます。
契約の前には、宅地建物取引士から「重要事項説明」が行われ、物件や取引に関する大切な内容が詳しく説明されます。

契約書には、物件の内容・引渡し時期・支払条件などが明記され、内容に納得した上で署名・押印を行います。
このとき、「手付金」の支払いが必要になることが一般的です(通常は物件価格の5~10%程度)。

契約後は、基本的にキャンセルが難しくなるため、内容をよく確認してから進めることが大切です。

5.ローン契約

売買契約が済んだら、住宅ローンを利用する方は「本申込」の手続きを行います。
この申込みに基づいて金融機関が正式な審査を行い、問題がなければ「融資承認」が出ます。

承認後は、金融機関と「金銭消費貸借契約」を結びます。
これは、住宅ローンの金額や金利、返済期間などの条件を確認し、合意するための大切な手続きです。

6.支払い・引き渡し

住宅ローンの契約が完了すると、いよいよ物件の引き渡し手続きへと進みます。
この段階では、売買代金の残り(残代金)を支払い、所有権の移転登記が行われます。

通常、金融機関や司法書士の立ち会いのもとで決済が行われ、売主に代金が支払われたあと、鍵や関係書類が引き渡されます。
この時点で、正式に物件が購入者の所有となります。

引き渡し後は、電気・ガス・水道などのライフライン手続きや、引越しの準備に取りかかることになります。

7.入居・各種手続き

物件の引き渡しが完了したら、いよいよ新しい住まいでの生活が始まります。
まずは、電気・ガス・水道の使用開始手続きや、インターネット回線の契約など、生活に必要なライフラインの準備を行いましょう。

あわせて、転居に伴う住民票の移動や郵便物の転送届など、各種行政手続きも必要になります。

必要に応じて、引っ越し業者の手配や家具・家電の購入、リフォーム工事なども計画的に進めておくと安心です。

新しい住まいでの暮らしがスムーズに始められるよう、事前の準備を大切にしましょう。

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